「あ~!これが七夕祭りだったなぁ!」と、しばし子供の頃にかえってしまう。そうだ!この星空を忘れていた。この済んだ空気も忘れていた。今ではみえなくなってしまった天野川がそこにはきらきらと輝いている。喧噪の世界から七夕の世界へ迷い込んだ。
極楽門を抜けると、幅4.5m高さ3.3m長さ9mの大きな笹トンネルに出会い、願いが書き込まれた五色の短冊や七夕飾りがひらひらとゆらめく。アルミトラスの骨組みがほとんど見えないほど、笹が立てかけられ更にヨシズが周りを覆っている。切り出されたばかりの笹が自然の木陰を作り、その中をそよ風が吹き抜ける。
大阪市や教育界が抱える問題を発見した。子供に感動を与える事も忘れていた。星空の見えない都市ワースト!?・・・。これはいけない!自ら改善しよう!子供たちに星空を取り戻そう!地球規模いや、宇宙規模で環境問題を考えねば!LEDが作り出してくれている天の川やベガ・アルタイルなどの星々を、肉眼で見ることのできる環境に戻したい。
環境、情操教育、日本の伝統・歴史や文化の伝達、そんな事を考えるきっかけとなってくることを願っている。そのような願いも一緒に込めながら、自分の願いも短冊に書き飾り付ける。
その願いの込められた短冊は七夕の夜、協議会メンバーの見守る中、四天王寺山内で炊きあげられ、星空へ届けられる。